"cocoon"(仮眠カプセル、舟、もしくは亀石としての) 2010年 60 (H) × 210 (L) × 80 (W) cm
楮紙、銀箔、アクリル絵具、石膏、発泡ポリスチレン(心材)、パーライト
"cocoon"(仮眠カプセルもしくは鶴石としての) 2010年 左:45 (H) × 178 (L) × 58 (W) cm 右:69 (H) × 195 (L) × 80 (W) cm
楮紙、銀箔、アクリル絵具、石膏、発泡ポリスチレン(心材)、パーライト
"pupa
"(宇宙船もしくは蓬莱山としての) 2010年 490 (H) cm
麻布、アクリル絵具によるスクリーンプリント、銅箔、鉄(構造材)、プロジェクター、DVDプレーヤー、パーライト
夕方は、窓からの採光と映像が同居する。作家のライフマスクを装着した “cocoon
” は、古代遺跡の棺のような印象が強いが、その表面は、古代エジプト美術では “永遠” を象徴し、日本絵画においては “日” をあらわす金ではなく、満ち欠け(生と死の循環)する “月” をあらわす銀箔(硫化処理したもの)が施されている。
左画像右上は “羽化” (2007年)、“pupa” はこの小品の下半分の造形から発展させている。“pupa = 蛹” , “cocoon = 繭” に対応させる意図で、会期途中から展示。
“pupa” 内部に設置されたプロジェクターの映像は、白砂に散乱する鏡の破片に反射し、会場内の壁や天井に断片的に投影される。断片的に解体されることにより、風にゆれる樹の枝葉のシルエットと流れる川の水、テレビCMの映し出される広告塔モニターといった映像素材は、それぞれがゆらぎ(揺動)やパルス(脈動)として抽象化され、自然と人口のない交ぜとなった動的要素として “再生” する。
正面や側面から見れば、船体後部が地中に埋もれた宇宙船の廃墟、裏側からは、水中に頭から飛び込んだ巨大魚のようにも見える “pupa” は、半身が会場内に突入した異次元からの未確認物体的イメージ。現実空間と異空間をつなぐ役割を果たす。
“pupa
”中央部
宇宙船のコックピットと祠のイメージが同居する。